落語の筋その33・☆野ざらし
落語の筋シリーズ、無理矢理、作りました。^±^;
早い話が、あまりにもネタがないので、苦し紛れにコラムにしてあるんですがね。
今日は「野ざらし」です。^±^ノ
~~~~~~~~~~
「野ざらし」(のざらし)。
向島で釣りに行った隠居(いんきょ)が野ざらしの人骨を見つけると、
「野を肥やす(こやす)、骨を形見(かたみ)に薄(すすき)かな」
と手向け(たむけ)の句をささげ、酒をかけてやるとその人骨がピンク色になりまして、その晩、美しい女性の幽霊がお礼に来た、という話を聞いた八五郎が、隠居の竿を借りて釣りに行きます。
川辺には釣り人も何人もおり、八五郎は、
「お前も美人の幽霊が目当てなのか」
と近くの釣り人に問いかけたり、挙句の果てに餌もつけずに竿を川の中でかきまわす始末。
釣り人が、
「魚がいなくなっちゃうだろうがっ!(゚Д゚)ノx±x。」
と文句を言ってもどこ吹く風で、
♪鐘がボンと鳴りゃ上げ潮南さー・・・φ^±^ノ
♪カラスがパッと出りゃ、コリャサノサ、骨がある、サーイサイ・・・φ^±^ノ
八五郎は釣りそっちのけで、骨に酒をかけて自分の長屋の場所を教えて帰ります。
さてその晩、やってきたのは幇間(ほうかん=たいこもち)で、てっきり女と会う約束だと思って祝儀にありつこうと、その晩、八五郎の長屋にやって来ます。
八五郎は、てっきり美人幽霊が現れるかと思い、やってきたのが男だったのでがっかり。
そして、
「いったいお前は誰だ!」
というと、
「へえ、新朝(しんちょう)という幇間(たいこ)でして・・・」。
八五郎、
「なに、新町(しんちょう)の太鼓? しまった、昼に酒をかけた骨は、馬の骨だった・・・」。
~~~~~~~~~~
この落語に出ている隠居の名前は緒方清十郎(おがたせいじゅうろう)で、なかなか立派な名前です。
また、この中で八五郎が竿で川をかき混ぜながら歌うのは「サイサイ節」です。
〽鐘がボンと鳴りゃ上げ潮南さー
〽カラスがパッと出りゃ、コリャサノサ、骨がある、サーイサイ
〽そのまた骨にさ、酒をばかけりゃさ、骨がベベ着て、コラサノサ、礼に来る、サーイサイ
〽ソラ、スチャラカチャン、タラ、スチャラカチャン
サゲがちょっと難しいです。+±+
「新町(しんちょう)の太鼓」というのは、浅草新町に太鼓屋が並んでいたことから。
また、「馬の骨」というのは、かつての和太鼓には、馬の皮が使われていたところから。
もちろん、美人幽霊が来ないで、幇間が来て「どこの馬の骨だかわからないやつ」という意味もあります。
「馬の骨」はお前じゃんか!(゚Д゚)ノx±x。
ではまた、お暇なときにお付き合いください。^±^;
早い話が、あまりにもネタがないので、苦し紛れにコラムにしてあるんですがね。
今日は「野ざらし」です。^±^ノ
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「野ざらし」(のざらし)。
向島で釣りに行った隠居(いんきょ)が野ざらしの人骨を見つけると、
「野を肥やす(こやす)、骨を形見(かたみ)に薄(すすき)かな」
と手向け(たむけ)の句をささげ、酒をかけてやるとその人骨がピンク色になりまして、その晩、美しい女性の幽霊がお礼に来た、という話を聞いた八五郎が、隠居の竿を借りて釣りに行きます。
川辺には釣り人も何人もおり、八五郎は、
「お前も美人の幽霊が目当てなのか」
と近くの釣り人に問いかけたり、挙句の果てに餌もつけずに竿を川の中でかきまわす始末。
釣り人が、
「魚がいなくなっちゃうだろうがっ!(゚Д゚)ノx±x。」
と文句を言ってもどこ吹く風で、
♪鐘がボンと鳴りゃ上げ潮南さー・・・φ^±^ノ
♪カラスがパッと出りゃ、コリャサノサ、骨がある、サーイサイ・・・φ^±^ノ
八五郎は釣りそっちのけで、骨に酒をかけて自分の長屋の場所を教えて帰ります。
さてその晩、やってきたのは幇間(ほうかん=たいこもち)で、てっきり女と会う約束だと思って祝儀にありつこうと、その晩、八五郎の長屋にやって来ます。
八五郎は、てっきり美人幽霊が現れるかと思い、やってきたのが男だったのでがっかり。
そして、
「いったいお前は誰だ!」
というと、
「へえ、新朝(しんちょう)という幇間(たいこ)でして・・・」。
八五郎、
「なに、新町(しんちょう)の太鼓? しまった、昼に酒をかけた骨は、馬の骨だった・・・」。
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この落語に出ている隠居の名前は緒方清十郎(おがたせいじゅうろう)で、なかなか立派な名前です。
また、この中で八五郎が竿で川をかき混ぜながら歌うのは「サイサイ節」です。
〽鐘がボンと鳴りゃ上げ潮南さー
〽カラスがパッと出りゃ、コリャサノサ、骨がある、サーイサイ
〽そのまた骨にさ、酒をばかけりゃさ、骨がベベ着て、コラサノサ、礼に来る、サーイサイ
〽ソラ、スチャラカチャン、タラ、スチャラカチャン
サゲがちょっと難しいです。+±+
「新町(しんちょう)の太鼓」というのは、浅草新町に太鼓屋が並んでいたことから。
また、「馬の骨」というのは、かつての和太鼓には、馬の皮が使われていたところから。
もちろん、美人幽霊が来ないで、幇間が来て「どこの馬の骨だかわからないやつ」という意味もあります。
「馬の骨」はお前じゃんか!(゚Д゚)ノx±x。
ではまた、お暇なときにお付き合いください。^±^;
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