イソップ童話概説421.船乗りと息子
イソップ童話概説です。^±^
ギリシアに於けるイソップ寓話を順次入れ、さらに、ない知恵で、一言も入れてます。^±^
その一言が余計なんだってば!(゚Д゚)ノx±x。
イソップ童話目次。^±^ノ
本のタイトル、あらすじ等の参考における著作権等に関しましては、2014年12月25日、岩波書店様より、許可をいただきました。
当然ですが、「研究」の一箪とし、本文に関しては当方のオリジナルです(文章が短い場合、原文ママのものもあり)。
~~~~~~~~~~
イソップ童話概説421.船乗りと息子
ある船乗りに息子がいました。
船乗りは息子に文法学を習得させたく学校に行かせ、息子は習得しきりました。
息子は父に、今度は修辞学(しゅうじがく)を修めさせてくれ、と言って、それも極め、修辞学者にもなりました。
ある日、船乗りである父、母、息子と、食事をしていた時のこと。
息子は、文法と修辞学は自由自在というので、父は、それならば実例をこの食事の鶏で示してくれ、と投げかけますと、息子は鶏を切り分けながら、得意げに、
「父親には、この家の頭(かしら)であり、頭が上がりませんから、鶏の頭を差し上げます。母親には、一日中家の中を走り回っているので鶏の足を差し上げます。そして、この鶏の裸の胴体は息子の自分にふさわしいです。豊かな教養を生かして、裸の言葉に満足している人間ですから」。
そう言って、自分だけいちばんおいしい部分を食べようとすると、怒った父はそれを取り上げ、
「お前は文法に従って三分割したけど、わしは修辞学で二つに分割だ。その一つはわし自身が食べ、もう一つはお前のお袋さんにだ。お前は、お前の修辞学で作り出した部分を食べればいい」
言葉を悪用して言葉の詐術で世の中を渡る者は、このような目に合うのです。
~~~~~~~~~~
(解説・ひとこと)
この話は本の損傷がはなはだしく、正確ではない、と注釈にあるようです。
しかし、理解はできました。^±^
文法の学問を悪用し、父親に鶏の頭、母親に鶏の足を食べさせ、自分だけいちばんいい部分を横取りするのなら、その学びは完璧でなく、何も学んでないのと同然で、どうせその後に学んだ修辞学も同等だろう、という皮肉が込められてあるのですね。
とりあえず、ここで「第五部の1」は終了です。^±^
こちらのジャンルは、たった3作しかありませんでしたが。^±^;
皆様、どうもありがとうございました。^±^ノ
引き続き、「第五部の2」もよろしくお願いします。^±^ノ
これで最後ですが、作品数は多いです。^±^;
ギリシアに於けるイソップ寓話を順次入れ、さらに、ない知恵で、一言も入れてます。^±^
その一言が余計なんだってば!(゚Д゚)ノx±x。
イソップ童話目次。^±^ノ
本のタイトル、あらすじ等の参考における著作権等に関しましては、2014年12月25日、岩波書店様より、許可をいただきました。
当然ですが、「研究」の一箪とし、本文に関しては当方のオリジナルです(文章が短い場合、原文ママのものもあり)。
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イソップ童話概説421.船乗りと息子
ある船乗りに息子がいました。
船乗りは息子に文法学を習得させたく学校に行かせ、息子は習得しきりました。
息子は父に、今度は修辞学(しゅうじがく)を修めさせてくれ、と言って、それも極め、修辞学者にもなりました。
ある日、船乗りである父、母、息子と、食事をしていた時のこと。
息子は、文法と修辞学は自由自在というので、父は、それならば実例をこの食事の鶏で示してくれ、と投げかけますと、息子は鶏を切り分けながら、得意げに、
「父親には、この家の頭(かしら)であり、頭が上がりませんから、鶏の頭を差し上げます。母親には、一日中家の中を走り回っているので鶏の足を差し上げます。そして、この鶏の裸の胴体は息子の自分にふさわしいです。豊かな教養を生かして、裸の言葉に満足している人間ですから」。
そう言って、自分だけいちばんおいしい部分を食べようとすると、怒った父はそれを取り上げ、
「お前は文法に従って三分割したけど、わしは修辞学で二つに分割だ。その一つはわし自身が食べ、もう一つはお前のお袋さんにだ。お前は、お前の修辞学で作り出した部分を食べればいい」
言葉を悪用して言葉の詐術で世の中を渡る者は、このような目に合うのです。
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(解説・ひとこと)
この話は本の損傷がはなはだしく、正確ではない、と注釈にあるようです。
しかし、理解はできました。^±^
文法の学問を悪用し、父親に鶏の頭、母親に鶏の足を食べさせ、自分だけいちばんいい部分を横取りするのなら、その学びは完璧でなく、何も学んでないのと同然で、どうせその後に学んだ修辞学も同等だろう、という皮肉が込められてあるのですね。
とりあえず、ここで「第五部の1」は終了です。^±^
こちらのジャンルは、たった3作しかありませんでしたが。^±^;
皆様、どうもありがとうございました。^±^ノ
引き続き、「第五部の2」もよろしくお願いします。^±^ノ
これで最後ですが、作品数は多いです。^±^;
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